准校長あいさつ

 大阪府立桜塚高等学校 定時制の課程(夜桜)のホームページをご覧いただきありがとうございます。
 本校は大阪府立第14高等女学校として昭和12年(1937年)に開校し、男女共学の大阪府立桜塚高等学校に改称した昭和23年(1948年)の9月に定時制の課程として設置されました。大阪府では最大規模の夜間定時制高等学校です。

 本校に限らず、現在の夜間定時制の高等学校は昼間は働き、夜間に学ぶいわゆる「勤労学生」は減少し、中学校卒業のタイミングで全日制や通信制高校と同じく、定時制を一つの選択肢として選ばれることが増えています。生徒の多くが10代ではありますが、夜桜では意欲を持って誰よりも真面目に学ぶ70代や働きながら学ぶ50代、入院により10代で通学できなかった20代など、様々な年代の生徒がそれぞれの目標を持って学んでいます。

 夜桜では、授業をはじめ、修学旅行や文化祭等の様々な学校行事を通して、基礎学力をしっかりと身に付けることはもちろん、自ら正しく判断し、正しく行動できる力を身に着けられるよう教職員が一丸となって指導しています。夜桜での生活を通して、自信を持って「夢」や「志」を開拓できる生徒、社会を生き抜く規範意識とマナーを持ち、社会に貢献できる多様な人材を育成しています。

 私は夜桜をご存知ない方に「のど自慢大会のような学校です」と説明をします。夜桜に集う生徒たちは年齢やルーツ、身につけている力や学力も人それぞれ。そんな生徒たちはのど自慢大会のように、それぞれが持つ力を最大限に振り絞ります。「キンコンカンコン」と鐘がどんな音であっても、皆が一生懸命です。そんな生徒を教職員をはじめ、スクールカウンセラーやスクールソーシャルワーカー、居場所事業者などなど、多くの人が全力で応援します。年齢やルーツがさまざまな生徒が共に学ぶ教室は、多様性の学びの場そのものです。少人数でアットホームな雰囲気のなか、生徒たちが熱心に学んでいます。

 夜桜は「何かを諦めて」入学する学校ではありません。夢を語るだけでなく、夢を実現するための力を身につける、みんなが全力な学校です。

大阪府立桜塚高等学校
定時制の課程
准校長 今西 良介

准校長ブログ

 夜桜の日々の様子をご紹介しています。ぜひご覧ください。